新FIREの基準は資産5,000万円!?|達成までのロードアップを徹底解説

皆さんの中には、FIREという言葉に惹かれつつも、

「結局、自分はいくら貯めればFIREできるのか」
「今の貯金・投資ペースは、本当に正しいのか」

といった不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

その疑問に答えるべく、
本記事では、新FIREの基準資産額を「5,000万円」と明確に設定しています。

そのうえで、

・なぜ5,000万円なのか
・毎月いくら貯金・投資すれば到達できるのか
・各パターン別のシミュレーション

を、数値的な根拠に基づき、できるだけ分かりやすく解説していきます。

ぜひ読み進めながら、ご自身の収入や生活費に当てはめて考えてみてください。

こたろー
こたろー

FIREには、サイドFIREやバリスタFIREなど様々な種類ありますが、
ここでは一般的なFIREを仮定して、達成までの道のりを説明します。


1.FIREとは何か|まず定義を正しく理解する

FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、「経済的自立」が可能な状態を指します。

もう少し噛み砕いて説明すると、次のような状態です。

  • 年間生活費 ≦ 資産から得られるキャッシュフロー(配当金・売却益など)
  • 労働収入に頼らなくても生活できる

この状態に達すると、毎月の生活費を労働収入に頼らずに賄えるようになります。 その結果、経済的にも精神的にも余裕が生まれ、働き方の自由度が大きく高まります。

つまり、生活のためにやりたくない仕事を続ける必要がなくなり、 「退職する」「働き続ける」「働き方を変える」といった人生の選択を、 お金の不安ではなく、自分自身の価値観を軸に決められるようになるのです。

これこそが、FIREの本質的な価値です。


2.新FIREの資産額は「5,000万円」!?

FIREに関する情報は、SNSや書籍、ブログなどに数多く存在しますが、

「FIREを達成するには、自分の場合はいくら必要なのか」

という問いに対する答えは、意外と明確に示されていません。

実際には、生活水準や想定利回りなどを踏まえて逆算しなければ、正確な金額を見積もることは困難です。

しかし、昨今の物価上昇や地価高騰を考慮すると、現在の日本で「最低限、無理のない生活」を送るためには、総務省によると 1人当たり約月17万円※程度の生活費が、1つの現実的な目安になると考えています。
総務省統計局 家計調査 単身世帯の平均支出 データより

また、2人以上世帯の場合、1か月あたりの支出は平均31万円となっています。

31万円の内訳は以下の通りです。

  • 食費:約9.6万円
  • 住居費全般:約5.4万円
  • 被服費:約1.2万円
  • 医療費:約1.6万円
  • 交通・通信費:約5万円
  • 教育費:約1万円
  • 教養娯楽費:約3.2万円
  • その他雑費:約4.2万円

合計:約31万円

(出典:統計局ホームページ/家計調査報告(2人以上の世帯)2025(令和7年)11月分(2026年1月9日公表)

1人世帯でも2人以上世帯でも、 1人当たりに換算すると月15万〜17万円程度が、生活に必要な最低水準だと考えることができます。

これは決して贅沢な暮らしではありませんが、 過度に切り詰めて生活満足度を大きく下げる水準でもありません。

ここで、1人当たりの月の生活費を17万円と仮定すると、

月17万円 × 12か月 ≒200万円 / 年

を、資産から得られる収入(不労収入)でまかなえていれば、FIRE達成ということになります。


3.4%ルールという考え方

FIREの議論で頻繁に登場するのが「4%ルール」です。

4%ルールとは、 年間支出の25倍の資産を築き、その資産を年率4%で運用できれば、資産を大きく減らさずに生活費をまかなえる という考え方です。

この4%という数値は、米国株(S&P500)の長期的な成長率約7%から、 インフレ率約3%を差し引いて導かれています。

株式と債券を組み合わせた分散投資を前提とした場合、 毎年資産の約4%を生活費として取り崩しても、30年以上資産が枯渇しにくかった という過去データに基づく経験則です。

4%ルールを用いて、必要生活費(上述の通り年200万円)から総資産額を逆算すると以下のようになります。

総資産額 × 4% = 年200万円

総資産額=年200万円 ÷ 4%

    =5000万円

を築くことで、 資産を急激に減らすことなく、配当金や売却益といった資産収入で生活費を賄える計算になります。

以上の理由から、本記事ではFIREの基準資産額を5,000万円と設定しています。

毎月17万円という生活費に関して、十分だと感じる方もいれば、 「少し心もとない」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、毎月17万円が労働以外の収入として安定的に入ってくると考えてみてください。

完全に資産収入だけで生活する「フルFIRE」だけでなく、

  • 必要に応じて少し働く
  • 好きな仕事だけを選ぶ

といったサイドFIREも現実的に選択可能となります。

その結果、 人生の選択肢が大きく広がることは間違いありません。



4.各人別シミュレーション|資産額5,000万円までの道のり

以下は、年4%想定の運用利回りで、毎月の給与を積立投資した場合のシミュレーションです。


シミュレーション①|1人暮らしの場合

前提条件

  • 収入(手取り):月30万円(※1:国税庁データに基づく)
  • 支出:月17万円(上述2章の通り)
  • 初期資産:130万円(※2:金融経済教育推進機構データに基づく)
  • 目標資産:5,000万円

手取り30万円のうち、 生活費を月17万円とし、残りの13万円を積立投資に回すと仮定します。

上記より

30万円(収入)—17万円(支出)=13万円(投資)

手取り30万円のうち、生活費などの支出17万円を引いた、残り13万円を積立投資に回すと仮定した結果が以下の通りです。

(出典:資産運用かんたんシミュレーション|資産形成について|アセットマネジメントOne

この条件では、約20年で総資産5,000万円に到達する想定となります。

※1:令和6年分 民間給与実態統計調査|国税庁
※2:「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和7年)


シミュレーション②|2人以上世帯の場合(共働き夫婦)

前提条件

  • 世帯収入(手取り):月50万円(※1:総務省データに基づく)
  • 世帯支出:月31万円(上述2章に基づく)
  • 初期資産:260万円(=130万円×2人) (※2:金融経済教育推進機構データに基づく)
  • 目標資産:1億円(1人あたり5,000万円)

世帯手取り50万円のうち、 生活費を2人で約31万円とし、残りの19万円を積立投資に回すと仮定します。

上記より

50万円(収入)—31万円(支出)=19万円(投資)

手取り50万円のうち、生活費などの支出31万円を引いた、残り19万円を積立投資に回すと仮定した結果が以下の通りです。

この条件では、約25年で総資産1億円に到達する想定となります。

※1:統計局ホームページ/家計調査報告 ―月・四半期・年―
※2:「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和7年)

なお、これは初期投資額を最低平均水準として算出したものですので、 初期資産が多い場合は、FIRE達成までの年数をさらに短縮することが可能です。


5.FIREを目指す投資戦略|初心者が守るべき3原則

FIREを達成するために必要な考え方は、次の3点です。

  1. 長期:10年以上の長期スパンで投資を考える
  2. 分散:地域、資産、投資タイミングを分ける
  3. 低コスト:手数料(信託報酬や買付手数料)を低く抑える

またこれはFIREを達成した後も継続して必要な土台となる考え方であり、

この考えがなければ、年収3000円越えのエリート実業家やギャンブルで一発当てない限り、FIREを達成することは困難です。

投資初心者が着実に資産を貯めるには、インデックス型投資信託を中心に、 新NISAなどの非課税制度を活用することが必要であり、これこそFIRE達成の再現性の高い方法なのです。

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6.FIRE達成後の人生を思い浮かべて

本記事では、

  • FIRE達成には総資産額5000万円が必要になること
  • そのために毎月いくら投資していけばよいのか
  • 長期・分散・低コストの考え方が重要であること

という上記3点を解説してきました。

FIREまでの道のりは決して一朝一夕ではありません。毎月コツコツと積み重ねる行動の延長線上に、結果として実現するものです。

しかしFIREはゴールではなく、新しい人生の始まりでもあります

FIREを達成すると、生活のためだけに続けていた仕事を辞め、今度は本当に自分がやりたいことに人生の時間を使うことが可能になります。

例えば、好きなカフェを開くために準備を進める、世界各地を転々と旅しながら暮らす……..

人によって希望や形は様々ですが、1度きりの人生だからこそ、少しでも興味があること、心から好きだと思えることに時間を使い、人生をより豊かに過ごすことが大切だと私は感じています。

「FIRE達成後の人生をどう生きていきたいか

これこそがFIREを目指す上で最初にに考えておきたい問いです。

労働から逃れるためだけに投資を行い、資産を積み上げることは決して間違いではありません。

しかし、FIRE達成後の一歩先の人生まで見据えながら、投資を続けていくことで、その後の人生はより充実した豊かなものになります。

自分の希望や夢を叶えるためにFIREを目指し、そのための行動を続けること。そして、FIRE達成後にその希望を1つずつ実現しながら、自分の人生を歩んでいくこと。

それこそが、本当の意味でのFIRE達成といえるでしょう。

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