「収入源が本業のみ」はリスクの時代
かつては、1つの会社で定年まで勤め上げることが一般的であり、会社で働いて得る給与、いわゆる本業からの収入のみで生活することが当然とされてきました。
しかし現在、若者にとって『転職』が当たり前の時代となり、会社に勤めながらも転職サイトや転職エージェントに登録し、より良い企業がないか求人サイトを探すという光景をよく見かけます。
ではなぜここまで、転職が盛んになったのでしょうか。
この背景には、少なからず物価上昇や年金問題といった日本社会の変化、そして大企業であってもリストラや倒産が起こるという雇用の不安定化があります。
つまり、世界情勢や日本社会の不安定さを背景に、世の中の人々が、1つの会社、1つの収入源だけに依存すること自体がリスクになっているということを肌で感じているからではないでしょうか。
つまりこれからの時代に大切になってくるのは収入源を複数持つことです。
具体的には以下3つの収入源があると良いのではないかと考えています。
1.本業
2.副業
3.投資(資産運用)

これらをバランスよく組み合わせて稼ぐことこそ、収入の安定化と人生の豊かさをもたらしてくれます
3つの収入源で「リスク分散」が可能
収入源を3つ持つ最大のメリットは、リスク分散にあります。
これは投資の世界でよく言われる「卵を1つのカゴに盛るな」という考え方と同じです。
1つの収入源に依存せず、複数の柱を持つことで、どれか1つに問題が起きても全体が崩れるリスクを抑えることができます。
さらに、本業・副業・投資は、それぞれ経済面だけでなく、精神面でも異なる役割を持っています。
- 本業:安定した収入を得られる“土台”
- 副業:収入を伸ばしつつ、自分の好きなことや興味のあることに挑戦できる“可能性”
- 投資:時間を味方につけて不労所得を育てる“仕組み”
例えば、『本業』があまりやりたくない仕事だったとしても、『副業』で興味のあることに取り組めば、仕事の充実感を得ることができます。一方で、生活を支える安定収入は『本業』が担ってくれます。
そして、『投資』は不労所得を生み出す手段ではありますが、価格変動というリスクも伴います。そのリスクを和らげるために、『本業』や『副業』で安定した収入を確保し、全体のバランスを取るのです。
このようにそれぞれ役割を備えているからこそ、互いに補い合いながら、安定的にお金を生み出すことができるのです。
自分の生活の負担にならない範囲で時間と労力を配分し、3つの収入源を少しずつ育てていくことが大切です。
【本業】安定した収入と精神的な安定をもたらす
まず大前提として、本業からの安定した収入は必ず持っておいた方が良いと私は考えています。
「本業がつまらない」「本当はやりたいことではない」と感じている方も多いかもしれません。しかし、本業は生活費をまかなうための“土台”のような存在です。
家づくりでいえば基礎部分にあたり、ここが安定しているからこそ、その上に新しい挑戦を積み重ねることができます。本業からの収入があることで、心に余裕が生まれ、冷静に次の一手を考えられるようになります。
副業は軌道に乗るまでに時間がかかりますし、投資(資産運用)もお金が増え始めるまでには一定の時間が必要です。すぐに結果が出るものではありません。
だからこそ、副業や投資が育つまでの間、別の場所から安定した収入が入るという状態は、大きな安心材料になります。
この「安定した収入」「精神的な安定」こそが、不労所得を得るための挑戦(副業や投資)を続けるために重要となってくるのです。
【副業】 収入を加速させ、未来の可能性を広げる
副業は、本業にプラスして収入を増やし、将来的に不労所得を得るまでの時間を短くしてくれる重要な収入源です。
言い換えれば、「収入の選択肢」を増やしてくれる存在ともいえます。
だからこそやはり、副業はできるだけ「好きなこと」や「興味のあること」から始めるのが良いと考えています。
収入を増やすことも大切ですが、前提となるのは“続けられること”。継続できてこそ、収入は積み上がっていくからです。
本業が楽しく、やりがいのある仕事に就けている方は別ですが、「できれば仕事に行きたくない」と感じながら働いている人も少なくないのではないでしょうか。
その状態で、副業まで興味のない分野を選んでしまうと、本業のストレスに加えて副業の負担も重なり、結果として心身ともに疲れ、長く続けることが難しくなってしまいます。
「好きなことや興味のあることが分からない」という方もいるでしょう。
その場合は、日常生活を少し振り返ってみてください。つい時間を忘れてしまうことや、人から「どうしてそんなことができるの?」と驚かれることはありませんか。
そこに、副業のヒントが隠れています。
私自身も、最初から強い情熱があったわけではありません。それでも、自分の得意分野である会計や投資についてブログを書き、情報発信をすることから副業をスタートしました。小さな一歩でも、踏み出すことで確実に前進してきます。
副業の選び方に万人共通の正解はありません。ただ、自分の生活や強みを見直し、「これなら無理なく続けられそう」と思えることに挑戦する姿勢が何より大切です。
消耗するだけの副業では、本業とのバランスが崩れてしまいます。
次の章でお伝えする投資へとつなげていくためにも、まずは自分の人生全体を長い目で考え、無理なく続けられる、相性の良い副業を選ぶことが大切です。
【投資】不労所得をもたらし、人生の豊かさを高める
投資、資産運用の方法については、過去記事で紹介しているので、こちらを参考にしてみてください。
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本業・副業・投資のバランスを保つことが大切
上記の通り、本業・副業・投資には、それぞれ異なる役割があります。だからこそ、この3つをバランスよく組み合わせ、自分の収入の柱として育てていくことが重要です。
多くの人が「投資で不労所得を得たい」と考えるでしょう。しかし、ここで忘れてはならない現実があります。
それは、「元金がなければ、投資で大きなリターンを得ることは難しい」ということです。
たとえば、インデックス投資は長期的に安定したリターンが期待できる手法として知られています。仮に年利5%で運用できたとしても、元金が10万円の場合と1,000万円の場合とでは、得られる利益は大きく異なります。
つまり、投資の成果は「元金」の大きさに大きく左右されるのです。
そのため、元金が十分に貯まるまでは、本業と副業をしっかり頑張るフェーズだと割り切ることが大切です。この時期は、将来FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指すための土台づくりの期間ともいえます。本業や副業で労働収入を得ながら、同時に投資の知識を身につけていきましょう。
そしてこの時期に最も重要なのは、本業と副業で得た収入のうち「余剰資金」を投資に回すことです。
インデックス投資の王道は「長期・分散・積立」です。比較的安定感のある手法ではありますが、長期投資である以上、成果が大きくなるまでには時間がかかります。
だからこそ、投資が育つまでの間は、本業・副業で安定した収入を確保し、その資金をコツコツと投資に回していく。この流れをつくることが、不労所得への確実なステップとなります。
このサイクルを回し続けることで、労働収入への依存度は徐々に下がっていきます。
そして最終的には、不労所得だけで生活費をまかなえる状態、いわゆるFIREの達成へと近づいていくのです。
本業・副業・投資をそれぞれ活用しながら、お金や時間に過度に縛られない生き方を目指しましょう。
毎日の積み重ねこそが、人生の満足度を着実に高めていく大きな力になるのです。


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